造園土木一式 企画・設計・施工・管理

コラム

2012年12月のコラム

2012.12.4
 2年前の植栽についてです。

 お客様の工場の正門のところのロータリーに、シマトネリコを5本、正五角形に植えました。この五角形の頂点をひとつ飛ばしでつなげていくと、誰もが一筆書きで描く星の形になります。これを「五芒星」(ペンタグラム)と言います。ペンタクル、ソロモンの星とも呼ばれ、日本、中国においても陰陽道の天地五行を表す五芒星として、災禍や悪魔から身を守り、邪気や魔を祓ったり、場を浄化するパワーがあるとされています。

 陰陽五行の相生と相克を象徴しており、相生は木→火→土→金→水の順で循環し、木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み・・・というように無限の生成を意味します。また相克は木→土→水→火→金→木の順で循環し、木は土に克ち、土は水に克ち、水は火に克ち・・・というように無限の抑制を意味します。お互いに一方を規制する力があり、そのに邪悪なものや災いが侵入したとしても、たちまち宇宙のシステムの循環機構に捕捉され、浄化されます。そのため悪魔は五芒星に近づくことすら避けると考えられ、陰陽道では魔よけとして用いられたということです。

 またこの五芒星、実践ヘルメス学においては、地に存在する元素の諸力を抑制する鍵として用いることが多く、上部の頂点が霊と対応し、以下時計回りに各頂点が水、火、地、風の四大と対応します。

 しかも今回使用した「シマトネリコ」という樹は、北欧の伝説で「宇宙樹」とされている樹です。今回の設計の意図はこんなにも深いものだったのです。