造園土木一式 企画・設計・施工・管理

コラム

2011年10月のコラム

 さて長期連載中のこのコラムも今年度は3回目となります。今日は無敵艦隊が一気に登場する日です。高校サッカーでは選手権県予選の決勝トーナメント1回戦に新島学園が前橋高校と対戦します。今年の戦績を見て準決勝には行けると見ています。そしてなんとか準決勝も勝ちあがって、2年前に決勝で大敗0−9を喫した前橋育英と戦ってほしいと思います。ここ数年全国レベルに達してきた中学校から上がった選手が増えていき来年再来年は高校も本気で全国大会を目指せるので、今年どれだけこの前橋育英と差を詰めることができているか、大きなポイントになるでしょう。

 そして次は関西大学アメリカンフットボール部カイザース。こちらは現在4連勝中、そして同じく4連勝中の関西学院大学ファイターズと対戦します。全勝同士の関関戦になります。我が関大はやっとこ4連勝、相手の関学は圧勝続きの4連勝、下馬評は断然関学ですが、やってみなければわからないのがスポーツ、この2年あっと言わせるアップセットで関西リーグ2連覇をしています。この2年を「超越」するのが今年のチームの目標ですから、今日の試合、関大魂を見せてくれることでしょう。

 最後にラグビートップリーグが開幕します。ワールドカップが開催されたため例年の約2か月遅れの開幕となります。ワールドカップでは残念な結果となってしまった日本ですが、こちらで盛り上げたいところ。三洋電機からパナソニックへと新たな一歩の年になる昨年の覇者ワイルドナイツはいきなり2位のサントリーサンゴリアスと対戦します。リーグを全勝しても最後に勝たなければ勝者となれないシステムですが、やはり初戦は大切なもの。トップリーグ2連覇、そして日本選手権奪取の2冠を目指して良いスタートを切ってほしいものです。

 今年も後輩たちに楽しませてもらえるシーズンになりました。後輩に負けないように、そう思える環境を与えてくれてありがとう!
 避難準備区域解除となった9月30日、福島で開催された緊急集会には遠くは東北からはもちろん大阪、愛知、北陸からも参加された方がおり、約200名が集まりました。
 
 テレビにて芝生を根こそぎ剥がしたら線量が激減したシーンが放映され、芝生が目の敵になっているに疑問を感じたことから東京農業大学教授である近藤三雄氏の呼びかけで開催の運びとなったそうです。
 
 最初に汚染状況の説明があったのですが、これが震災後大混乱した際にただテレビで知るしかなかった原発事故、放射線パニック、農産物への被害、もう半年も前のあのときのあの情報が見事に腑に落ちたのです。原発事故から放射性物質に汚染された経緯が、米国大気海洋研究所の解析ソフトのデータを基に説明されました。ベントや爆発のあったときの天候、風向き、そして地形によりどのように汚染されていき、離れた地域の農産物がなぜ出荷制限になったも見事に理解できました。それを聴き、報道がいかに断片的で表面的だったが分かりました。そして福島の汚染の数値を見るとそれ以外の県(宮城、茨城、栃木の一部は除く)ではほとんど問題ないレベルであることも理解しました。地球上の人間が平均2.4ミリシーベルトの放射線を浴びるそうです。ブラジルのある地域では10ミリシーベルト、日本国内では西高東低ということで鳥取の三朝温泉などはかなり高めだそうです。仮に100人に100ミリシーベルトを浴びせたとしてもそれによってガン患者が増えるのは0.5人だそうです。普通に生活していても100人中30人がガンになるそうなので、100ミリシーベルト以下だと放射線によってガンになったのかどうか判別ができないそうです。そういうわけで福島以外のところで放射線を騒ぐのはどうかと思った次第です。

 そしてもうひとつ、今政府は現状の放射線量を2年で50%削減すると言っているそうです。現在福島原発からの放射線の放出は止まっていてヨウ素についてはほとんど検出されておらず、放射線というとセシウムのことになります。このセシウムは半減期が30年ということで問題視されておりました。しかし実はこのセシウムには134と137があって、半減期30年と言っているのは137で、134は半減期が2年だそうです。この134と137が半々くらいなので、2年経過すれば自然と40%くらい減少するらしいのです。つまり政府は10%分頑張ればいいだけだということでした。こういった報道ってあったのでしょうか?私が見聞きしていなかっただけかもしれませんが、我々国民はきちんと情報を得られていないと感じる一件でした。そして50%減少させるためにこれだけの費用が必要と言われても、本当は10%分なのでなにか国民をうまく欺いているように感じました。

 さて造園としての本題、汚染の巣とされてしまっている芝生の除染工法についての議題となりました。現在既にヨウ素はほとんどなく、セシウム134と137という放射性物質が汚染の原因になっています。風と雨によって地上に舞い降りた放射性物質は、粘土質の土に固定化されやすくあまり移行しません。芝生では表層2−3cmのところで9割、残りがそれより深い地中へ移行しているだけです。そこで芝を根こそぎ剥がせば除染できることは分かります。しかし近藤教授は「では福島中の芝草をを剥がして土むき出しにすればいいのか?」と、そこまでしなくても問題ないはずだと考えておられました。そこで「造園式芝生除染・更新工法」というものを提唱しています。それは根こそぎ剥がすのではなく根系を残すというものです。そして目土、施肥を施しすぐに再生させることによって芝生自体がリフレッシュするというものでした。まだまだ試行錯誤の部分もあるようですが、フォーラムに集まった同志の知恵や技術を終結して構築しようということで終会となりました。そのように除染すべきところは福島県とその周辺だけだと思いますが、そういった動きに弊社も今まで培ったノウハウが役に立てるのではないかと思いました。

 福島駅への道を歩きながら空を見上げ、福島の方が「きれいだなぁ」と心から想える空を、そして大地を、早く取り戻せるよう、なにか貢献できればと想いました。