造園土木一式 企画・設計・施工・管理

コラム

2011年04月のコラム

2011.4.21

 先日宿泊した先での朝食会場の窓から、素晴らしい風景を眼下に見ることができました。今「景色」という言葉を使おうと思いましたが、あえて「風景」という言葉を使いました。「散り際もまたいとおかし」と昔の日本人は、満開の桜よりも桜の散りゆく儚い美しさに心を奪われていました。実は今までこれを頭では理解していたつもりだったのですが、正直本当に美しいと思えなかったのです。新芽の緑と花のピンク、そして花がらの残った様子が、どうしても美しくないと感じていました。やはり満開の淡いピンク一色に染まったころが一番だと思っていました。しかし今回見た風景でようやく散り際の美しさを心から理解できたように思います。朝の忙しい時間でしたが、そよそよとそよぐ風にはらはらと舞う花びらたちに心を奪われ、ただただひたすら見ていたい、そう想ったのです。桜吹雪というほど風は強くなかったので、花びらが舞っている時間より動きのない時間のほうが長かったのですが、ひと時風がそよぐと意を決したように花びらたちが巣立って舞い降りていきます。それは「舞い散る」というより「舞い降りる」という表現のほうが合っているように感じました。天使が舞い降りるのもこんな感じなのかなと、そんなことを想っていると、たまに舞い降りることをためらうように一瞬宙に留まるような、そんな花びらもありました。雪の舞う姿とは全く違う舞いかたをするので、桜吹雪という表現に少し違和感も覚えました。他に何かいい表現はないのでしょうか・・・。「天使桜」なんていうのでは野暮でしょうか・・・。
 そして舞い降りた先の乾いたアスファルトや池の水面をピンクに染めていきます。アスファルトに舞い降りた天使たちはつむじ風でまた新たな風景を作り、水面に舞い降りた天使たちは水の動きに合わせて模様を次々と変えていきます。ピンクの天使たちは新たな場所を見つけ、生き続けるのですね。 
 1年前このコラムで書いたことがありますが、新幹線の男子トイレ便器中央にある矢印についてです。前回気付かなかったのですが、今回その矢印に向かって用をたすと、黒い矢印が赤に変わっていくではありませんか!「えっ?なにこれ?おれ妊娠してる???」と一瞬戸惑いましたが、男子トイレなので妊娠検査付便器ではないと冷静に判断しました。仮に女子用にそんなおせっかいな便器が開発されたとしても、恐ろしくて使われないでしょう。
 しかしなぜ色が変わったのか・・・尿に異常があると色が変わるのか、それとも命中したご褒美で変わるのか・・・と考えていると水が流れ、色が元の黒に戻っていきました。そのときは、汚れていると赤になるんだという仮説をたてました。しかし東京駅に着いて、ひんやりと寒い駅の構内のトイレで用をたしたとき、水が流れる前に赤から黒に戻っていきました。おや?さっきの仮説はちがったのかと思いました。これは温度で色が変わるんだと気付きました。確かに汚れで色が変わるというセンサーは少し複雑ですよね。そんな発見をした道中でしたが、さらなる疑問が・・・。温度で色が変わったとして、何のためにそういったものをわざわざ付けたのか・・・?んー、誰か教えてください。
 最近YAHOOやMSNのポータルサイトに、東京電力エリアの電力使用状況の表が出ています。最大発電量に対して、現在何%なのかを示した表です。また東京電力のホームページでも、電力の使用状況のグラフを見ることができます。こちらは昨年の同日の使用状況と比較して見ることができます。ここ数日見てみると、だいたい25%ほど少なくなっています。自分の身の回りだけを見ても、節電の状況がよくわかります。自動ドアが手動だったり、エレベーター・エスカレーターが止まっていたり、お店の看板がほとんど消えていたり、そしてきっと各家庭もいつもより節電にかなり気を使っているはずです。地球温暖化を抑えるために節電を謳っていてもさほど効果はなかったと思いますが、節電もやればここまでできるのかと驚きました。
 また高速道路を運転していると90kmくらいで走っている車がとても多く感じました。みんなむやみに飛ばすと燃費が悪くなることを知っているのでしょう。スピードだけでなく、昼間停電で信号が消えてもほとんど混乱せず交通が成り立っていることも驚きの一つでした。日本人ながら日本人のすごさをあらためて感じました。警察もすべての交差点に立っているわけではなく、というよりほとんどの信号に立っていません。さすがに夜の停電時は危険度は高く、事故も起きていますが、昼間は大きな通りを走る分にはいつもより短時間で目的地に着きます。
 私以前から思っていたのですが、信号で事故が防げるという考えに反対でした。また歩行者優先の日本の交通システムに疑問を持っていました。私は一度オーストラリアに行ったことがあります。日本でも矢印付の信号がありますが、オーストラリアでは矢印にも赤黄青とあり、非常に合理的でした。そして必ず車歩分離で、歩行者はボタンを押さないと青になりません。青になってもボタンを押した人が渡るとすぐ赤に変わってしまうくらい早いのです。日本だとその後誰も渡らないのにずっと止まっていなければならず、運転手はイライラしてしまいます。信号でイラついた運転手が多くいるとそれだけ事故の確率が高くなるような気がします。日本でもこういったシステムにすれば渋滞もかなり減ると思うのですが、なぜ見直しが行われないのか、不思議です。
 よく政治家が海外視察というものに公費を使って出かけますが、だれも気付かないのでしょうか・・・。せめてこの計画停電を機に、無駄な信号を取りつけるのはやめていってほしいものです。